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2011年7月 1日 (金)

■vol.51 主人公には「いちばんの才能」 を持たせよう!

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◇主人公キャラクターの才能を決め,「一番高い能力」か「独自の能力」を持たせよう!
   
    
キャラクターに「才能」を与えよう!
  
主人公キャラクターには一つの,特徴的な「才能」を与えましょう。どんなものでも構いません,一つだけ他のキャラクターに負けない「何か」を設定してあげましょう。それがキャラクターの特長となり,魅力となり,物語の問題解決の手段となるのです。

 「才能」の内容は何でも構いません。剣の腕がすごいとか,料理がすごく上手いとか,笑顔がすごく魅力的だとか,優しいとか,どんなものでも構いません。何か一つ,得意なもの,一番のもの,他のキャラクターが持っていないものを設定してあげましょう。
  
  
肉体的な能力と知識・知性面の能力

 キャラクターの「才能」は言い換えれば「能力」です。要はそのキャラクターができること,秀でている能力です。物語では往々にしてこのキャラクターの「高い能力」が物語の問題を解決します。

その能力には大きく分けて2つ,「技能」と「知識・頭脳」の能力があります。技能は肉体的な能力,技術的な能力です。例えば格闘技の技能とか剣術とか,スポーツ等の能力です。知識・頭脳はある事柄に対する深い知識,とくに他の人が知らないような知識,専門的な知識,関係ない分野の知識を利用する応用力,分析力,発想力などです。この能力で一番分かりやすい例が推理小説の「名探偵」です。頭脳,頭の良さが名探偵の最大の能力です。それによって誰もわからなかった事件の真相を暴き,犯人を見つけ事件を解決するのです。また,諸葛孔明などの「軍師」もこの頭がいいという能力で何万という軍隊を撃退してしまいます。

 主人公は大体のパターンとして,登場人物の中で「最も高い能力」を有している,もしくは主人公にしかできないことがあります。一番強いとか,一番専門知識があるとかです。これらの秀でた能力・独自の能力によって問題が解決されていきます。

 ですから,主人公が活躍するには他のキャラクターよりも抜きん出た「能力」,もしくは主人公にしかできない事柄である「独自の能力」を持たせるようにしましょう。そして,その能力により問題を解決させましょう。
   

精神面・人間性の能力

「メンタル面」「人間性」などの内面の特質も,問題の解決という面では「能力」と捉えることができます。

例えば「簡単に諦めない」とか「粘り強い」とか「何度倒れても起き上がる」「勇気を出す」「不屈の闘志」といった「意思の強さ」などから,「明るい」「潔い」「人を和ませる」「正直」「純粋」「優しさ」「思いやりがある」など性格面のものもあります。物語ではこういった「人徳・性格面の良いところ」などの人間性でも主人公が最も優れたものを有していることがほとんどで,それによって問題が解決につながるといった展開がよくあります。分かりやすいところではイソップ童話の「金の斧銀の斧」がそれです。この物語の主人公には何の際立った能力もありません。ただ「正直」なだけです。でもその正直が「湖に落として斧を失う」という問題を解決します。ストーリーはご存知のように「水の中から現れた女神の問いに正直に答える」というものです。このようにキャラクターの性格の優れた面も「能力」として考えていくことができます。

 この場合は物語の「テーマ」部分と上手く絡めていきましょう。その性格的特質を表すことで周りのキャラクターに影響を与えたり,他のキャラクターの心を変化させたりします。
   
  
地位・立場・財力など

 「能力」と呼べるかどうか分かりませんが,キャラクターが「持っているもの」もキャラクターを膨らませ,引き立たせ,問題解決に関与するものもあります。例えば「すごいお金持ち」だとか「高い地位に就いている」とか「すごい道具・設備を持っている」とか「すごい人物と知り合いだ」といった具合です。
   
   
主人公の能力で問題を解決させよう

これらの「能力」で主人公が問題を解決させれば,主人公のキャラクターが引き立ち,魅力が増していくでしょう。ただし,そのためには「演出」が必要です。他のキャラクターではできない事,離れ業を主人公がやってのける,そして,それが絶体絶命の追い詰められた状況でそれをやるということです。

どんな状況で,どんな問題に対して「能力」を発揮するか,そこを一番キャラクターの能力が引き立つ環境・タイミングで描いてやる必要があります。

参考:第5章 設定をつくろう!

■vol.48 「設定」は、「キャラが魅力的に見えるシーン」のためにある!

■vol.49 物語のもう一つの流れ、「謎の解明」

■vol.50 「同人誌」をつくろう!

■vol.51 主人公には「いちばんの才能」を持たせよう!

■vol.52 「特殊能力」の面白さは「制限要素の面白さ」である!

■vol.53 キャラクターの「目的」「目標」「動機」を設定しよう!

■vol.54 キャラクターが一番引き立つ「世界観」を設定しよう!

■vol.55 「組織」「職業」「部活」「家族」――人は何かに所属している

■vol.56 敵には敵の「都合」がある!

■vol.57 キャラクターや物語を引き立てる「道具・アイテム」をつくろう!

■vol.58 「制限」があったほうが物語を作りやすいって、ホント?

■vol.59 物語に「仕掛け」を施して、お客さんをアッといわせよう!

■vol.60 物語を盛り上げる方法と、キャラクターが勝手に動いてくれる設定

■vol.61 長編・短編のつくりかた どんな長さの作品でもお客さんを満足させる方法

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