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2011年12月16日 (金)

■実践編vol.02 「説明セリフ」を使わないで、お客さんに「説明」しよう!

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◇「説明と感じさせない説明」をしよう!
   
   
ぶっちゃけ、セリフとは「説明」である!

 下手なセリフの代名詞となっているのがおなじみ「説明セリフ」です。説明セリフとは「説明のためだけのセリフ」のことで、マンガや映像媒体で「見ればわかること」をわざわざ人物のセリフにしていわせたセリフのことです。
「説明セリフ」がなぜ下手なセリフの代名詞なのかというと、「説明セリフ」は読んでいてつまらないからです。面白くない、つまりドラマや感情がないのです。
 また、説明セリフとは「見ればわかること」「キャラクターの動作や気持ち」など見ればわかるのにセリフでもいうから二重の説明、情報の重複になるのです。だから「説明セリフ」はNG、下手な人が書くセリフだといわれています。
 ただ、ぶっちゃけますとセリフとは「説明」なのです。セリフはお客さんに「状況や情報、キャラの感情・思い・考え、キャラがしゃべったことを描写するためのもの」なのです。どうあがいてもセリフの持つ性質は「説明」なのです。説明こそがセリフの本来の役割なのです。だから、「説明」をすることがいけないといっているわけではありません。
    
    
大事なのは、いかに「説明っぽくなく」説明するか
    
 ポイントは「いかに説明っぽくしないで『説明』」するか」ということです。「説明セリフ」を避けるということは「説明をしない」ということではなく、お客さんが「説明されていると感じない」ように説明するということなのです。
「いかに『面白く説明する』か、いかに説明と感じさせずにお客さんに必要な情報を伝えるか」ということがポイントなのです。
    
    
◇説明セリフにならないためには
    
     
エピソードをうまく使う
     
 説明の一番上手いやり方は「エピソード」を使うという方法です。「具体的な出来事」を描くことによって文字情報ではなくストーリーの一部のエピソードとして見せていくのです。たとえば「最高速度300km出る車」ということを説明する場合、セリフで300km出るとかそのスペックを説明するよりも、「300kmで爆走している車」を実際に見た方が一瞬ですぐにわかりますし、インパクトもあります。「百聞は一見にしかず」というわけです。
 セリフでは、可能なかぎり説明の要素を省き、セリフを読むお客さんが説明されていると感じないような形で必要な情報をお客さんに伝えていくようにしましょう。
     
    
「セリフ以外」で説明する
    
 前の課でも触れましたが、「事象を全部セリフで表現」しようとすると説明セリフになります。セリフも長く、多くなり、無駄なセリフも増えます。「そんなのいわなくてもわかるよ」というものです。これを避けるには「セリフ以外」で説明できることはそれで説明するようにするということです。説明はセリフ以外の要素に任せちゃうのです。また、説明は必要最小限にとどめます。前述しましたが説明は「ちょっと足りないかな」という位でちょうどいいのです。詳しく説明することよりも、セリフが短いことの方が何倍も大切なのです。     
     

    
セリフに「感情」を込めよう!
    
 セリフに思いや感情が込もっていると、説明しているというふうには聞こえづらくなります。説明は「情報の伝達」という性格上、無味乾燥したものになりやすいです。しかし、セリフに感情を込めてやることによって説明ではなく生きたセリフになります。感情や思いを込め、キャラクターが感じていることや気持ちをそのセリフで表現して、そのキャラクターの人間性を出してやると、「血の通ったセリフ」にすることができます。
     
     
必要な情報は説明するのではなく「読み取って」もらう
     
 お客さんに何か必要な情報を伝える場合、あまりストレートに説明しないで「読み取ってもらう」「感じてもらう」ようにしていきましょう。何気ない会話の中で、必要な情報が伝わる、読み取れるような形で書いていきましょう。
     
       
説明はいつも「一石二鳥」で! 「説明じゃない目的」で書いたことで説明をする
   
 説明じゃない目的で書いたセリフのやり取りの中から、その説明要素をお客さんに伝えていくようにしましょう。
 たとえば「彼氏が昨日デートを忘れていた」「彼女が雨の中3時間待っていた」ということを説明したいという場合、そのままセリフにして「昨日あんたがデートを忘れてたせいで、私は雨の中で3時間も待っていたんだからね!」と直接いわせるのでは芸がありません。こんなときは何かに別のことに絡めて、伝えたい事柄がお客さんに伝わるように表現していきましょう。
 たとえば「二人が口ゲンカをする」ところを書いて、そのやり取りの中でそれまでの経緯がわかるように工夫していくようにします。そうするとお客さんは「ケンカしてる二人はこの後どうなるんだろう」という興味を持って読んでいきながら、「デートをすっぽかされて雨の中3時間待っていた」という情報を知らず知らずに得ることができるのです。こうすると、お客さんはケンカのシーンを読んでいるのであって、説明されてるとは感じないのです。
「セリフの道は一日にしてならず」です。すぐにうまいセリフを書けるようにはなりません。ある程度の場数、経験がどうしても必要です。セリフは難しいです。これは当然です。別な人格がしゃべっていることを考えるわけですら、難しくて当然です。わかっていても説明セリフを書いてしまうこともあります。その時は直せばいいのです。「このセリフは説明セリフだな」と気付けるようになることが、一番重要です。
 セリフはプロでも頭をひねりながら、何度も何度も直しに直しを重ねながら書いていきます。ですから、最初の内、なかなかうまくいかなくても気にする必要はありません。書けば書くほど、セリフはうまくなっていきます。
 怖いもの知らずの精神で、とにかくどんどん書き進めていくことをおすすめします。
    
くどういようですが、「セリフは直していくもの」だからです。

参考:第6章 セリフをつくろう!

■実践編vol.01 いいセリフとは、「短い」「話し言葉」である!

■実践編vol.02 「説明セリフ」を使わないで、お客さんに「説明」しよう!

■実践編vol.03 意外なこと、意外な言い方、「意外性」がセリフを面白くする!

■実践編vol.04 セリフでキャラクターを立てよう!

■実践編vol.05たったひとつでいい、「心に残るセリフ」をつくろう!

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