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2014年2月 5日 (水)

■恋愛編vol.03 「出会いのシーン」から、すべてがはじまる!

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すべての恋は、「出会い」からはじまる!
 この世には、様々な恋愛の形があります。それこそ、恋人の数だけ、夫婦の数だけ、恋の数だけ恋愛があります。しかし、そのはじまりはたった一つです。
 すべての恋は「出会い」からはじまります。
 恋愛ものにかぎらず、「出会い」はストーリーの中で非常に重要な要素です。新しい物語は、人物同士の出会いからはじまっていく場合がほとんどです。
 出会いがドラマを生んでいくのです。出会いから、ドラマがはじまっていくのです。
 ラブストーリーにおいて、「出会いのシーン」は最も大切なシーンの一つです。これから恋に落ちる二人は、どんなきっかけで出会うのか、その出会いによって互いにどんな感情を抱くのか、そのときに抱いた感情がどう変化していくのか。
 面白い魅力的なラブストーリーを作るには、この出会いのシーンを面白く、また印象的なものにしていくようにしましょう。

 

「嫌い」が「好き」になるからドラマになる! 「恋するふたりの出会いは《最悪》に!」
 物語で出会いを描くときには、一つのセオリー(約束事)が存在します。それは「出会ったときの二人は、物語ラストの二人の状態と逆(アンチ)になる」というものです。
 物語において、親しげに好印象を抱くような形で出会うならば、ラストでは決裂や別れがもたらされ、険悪な感じで悪印象を抱いて出会った二人は、ラストで仲良く、親しくなっていきます。つまり、ラストで恋人同士になる二人であれば、出会いは「悪い出会い方」をさせるということが重要なポイントになります。この「悪い出会い方」というのは具体的には、その出会い方によって「互いが互いに悪感情、悪印象を抱く出会い方」のことです。
 少女マンガ原作のアニメ映画『耳をすませば』は、主人公の少女・月島雫と、同級生の天沢聖司との恋を描いたラブストーリーです。物語の最後では、中学生の分際(笑)で、結婚を申し込むくらいラブラブになる二人なのですが、この二人の出会いはじつに「最悪なもの」です。その出会いは、「雫が学校のベンチに忘れていった本に挟まれていた替え歌の歌詞を聖司が見つけ、本を取りに戻ってきた雫に向かって、その替え歌のことをバカにする」というものです。自分の作品をけなされた雫は「嫌なやつ、嫌なやつ……!」と、聖司のことを敵視していきます。これが、この作品の出会いのシーンです。まさに、悪感情を抱く出会いになっています。
 そんな二人が、ストーリーが進むごとに心を通じ合わせて、ともに悩み、支えあう過程で互いを想い合うようになり、ラストでは相思相愛の仲になっていきます。
 ラブストーリーは、心(対人感情)の変化を描いていく物語です。相手に対する感情がどのように変化していくか、その変化の過程を楽しんでいく物語なのです。はじめ「嫌い」だと思った人物をだんだんと「好き」になっていくからドラマが生まれるのです。
 「はじめはケンカ、最後は恋人」、これが最もオーソドックスな「出会いのシーン」の基本なのです。
 もちろん、物語によっては、「良い出会い(好印象を与える出会い)」からはじまり、そのまま最後も恋人同士になるというパターンもあります。この場合は、二人の出会いの後すぐに、二人の仲を妨げる様々な出来事、要素が起こっていくようにします。
 または、出会いからそのままふんわりとしたイメージで最後まで恋愛が描かれ、恋人同士になるというパターンもあります。この場合は、「物語全体で《出会い》を描いている」という形になります。このパターンのラストは、「いい人と知り合えて良かった。これから素敵な恋がはじまっていく」という終わり方になることが多いです。

 

「対比関係」からみる出会いのコツ
 作品の面白さを倍増させるテクニックの一つに「対比関係」を利用する方法があります。
 対比、つまり反対の性質のものを併せて描くことで、本来描きたい表現がより強く感じられるように描けるという方法です。この対比の観点から見ても、恋人になる者同士の出会いは悪い印象を抱くものの方がいいのです。つまり、「あいつはいいやつだ」と感じるような出会いをして、「やっぱりあいつはいいやつだった」というラストになるよりも、「あいつは嫌なやつだ」という出会いをして、「じつは、スゴくいいやつだった」というラストの方が、より「いいやつ」という面を強調して描いていくことができるのです。
 星が輝くのは闇夜が深いからに他ならず、人の好意に感謝、感動するのは、人生に苦しいことが多いからなのです。愛が冷えている現代であるからこそ、人情、愛情が大きな価値を持ってきます。
 物語最後で、ラブラブになる二人、または心が通じはじめる二人を描くためには、出会いは「最悪なもの」にした方が、対比によって二人の想いと絆とより強く、また大きく描いていくことができるのです。

 

出会いは「人物」「場所」「状況」「目的」「行動」「きっかけの出来事」で構成されている
 では、出会のシーンを自由に思い浮かべていきましょう。
 どんなふうに「悪い出会い」にしていくか、それがラブストーリー作りの第一歩であり、楽しい工程の一つです。
 さて、出会いのシーンを発想していく上でポイントは、「出会いにドラマを作る」というものです。ここで言う「ドラマ」の意味は、「登場人物」が、どこかの「場所」で、何らかの「状況」で、何らかの「目的」を持って、何らかの「行動」をしているときに出会うということです。つまり、出会いというものは、これらの六つの要素で構成されています。

 (1)「人物」
 (2)「場所」
 (3)「状況」
 (4)「目的」
 (5)「行動」
 (6)「きっかけの出来事」

 そして、ポイントは、この要素のいずれかに、または多くに「意外性」を持たせるということです。
 では、そんな意外性を持った気の利いた出会いを考えていくために、まずは出会いを構成する一つひとつの要素について見ていきましょう。


①「まったく違う者同士」が出会うから面白い!

 出会いで重要なのは、まず「誰と誰が出会うのか」です。ラブストーリーの場合は、その二人の男女は、なるべく遠い世界の人物同士であることが面白い出会いを作るコツです。
 そんな縁遠い二人が偶然に一つの場所で顔を合わせる、同じ空間に移動してきて接点が生まれてしまう、それが「出会い」です。これは実際にあった話なのですが、北海道出身の人と沖縄出身の人が東京で出会い結婚したなんてこともあります。普通に生活していたら絶対に出会わない二人、まったく接点がないような環境、場所で生活する二人が、ひょんなことから奇跡的な偶然を通して出会う、これが出会いの醍醐味なのです。
 出会いを考える上では、まずキャラクターの職業や目的、生活環境、場所などにおいて、まったく接点がない、まず出会わないような二人を思い浮かべていきましょう。同じ学校同士でも、趣味も好き嫌いもまったく違う、そんな二人が偶然出会って、知り合ってしまう、認識し合ってしまう、そんなふうに考えていきましょう。 


②意外な「場所」で出会わせよう!

 出会いを面白くしていく最も簡単で、最も有効性の高い方法は「意外な場所で出会わせる」というものです。ただのありがちな出会いでも、場所を変えるだけでこれまでにない出会いのシーンを作っていくことができます。
 二人が出会うためには、まず二人が同じ場所に居合わせなくてはいけません。なぜ、その場所に二人が行ったのか、その二人が同じ場所に行くという理由を考えてみましょう。
 コツは、二人とはなるべく縁遠い場所、二人がめったにいかないような場所で出会わせることです。

③出会いは「状況」が面白くする!
 出会いは場所の面白さに加えて、状況の面白さが大事になってきます。どっちかが、あるいはどっちもが「普通(日常)じゃない状況」にある場合、出会いは面白くなります。普通じゃない状況とは以下のような状況のことです。

 (1)急いでいる。
 (2)困っている。
 (3)追われている、逃げている、襲われている。
 (4)意気消沈している(大きな失敗、失恋の後など)。
 (5)日常生活を離れた場所(外国、旅行先、移動する車内、機内)にいる。

 一言でいえば、何らかの特別な状況、危機的状況、極限状態にあるときに出会わせると、面白い出会いを作っていくことができます。

 

④「目的」を持って「行動」しているところで出会わせよう
 人物が、その状況で、その場所にいるということは、その人物が何らかの「目的」を持って、そこで何らかの「行動」をとっているからに他なりません。それは仕事かもしれないし、休憩中かもしれません。移動するときに立ち寄ったお店かも知れませんし、信号待ちの交差点かもしれません。とにかく、出会いは、「何か目的を持って、何かをしている状況」で出会わせていきましょう。
 「出会いを目的とした行動」(合コン、婚活パーティーなど)の場合は、ありきたりになるのを防ぐため、出会う人物の関係性や状況、場所などを特異なものにしたり、交際相手を探すという以外の「裏の目的」などを設定して、単純な出会いの場ではないという一工夫を入れていくとよいでしょう。

 
⑤「きっかけの出来事」で出会わせよう

 人は毎日何十人、時には何百人という人々とすれ違っています。そばを通るという意味で言えば、それこそ日々、膨大な人との出会いがあります。しかし、ただすれ違っているだけでは、お互いが知り合うことはできません。二人が出会い、知り合っていくには、二人が出会う(その場所に居合わせて、互いに認識し合う)ための「きっかけとなる出来事」が必要になってきます。その出来事によって、二人は出会うのです。出会いを作るには、その「出来事」を起こしていくようにしましょう。
 その出来事は、「トラブル」「アクシデント」「ハプニング」といった突発的な事件、事故、不幸であることが多く、そういう状況のほうがまったく面識のない二人が、いやでも関わらなければならないという場面を作りやすい利点があります。
 また、トラブルなどは、「お互いに悪感情を抱かせやすい」というもう一つの利点もあり、「悪い出会い」を作りやすくなります。トラブルやハプニングがあり、一方がもう一方に損害を与えたり、精神的苦痛を与えたり、怒らせたり、誤解させたり、対立させることが出来れば、簡単に「最悪の第一印象」を抱かせる出会いを作ることができるのです。

 

出会ったときに、「二人が互いをどう思うか」
 出会いの一つひとつの要素を考えていく上で指針となる考え方が、その出来事、出会いによって「互いが、相手に対してどういう感情を持つか」を考えていくということです。どんな感情をキャラクターに持たせたいのか、憧れなのか、嫌悪なのか、怒り、軽蔑、敵意、または好奇心なのか、どんな感情を抱かせたいのかをまず決めれば、その感情を抱かせるためにはどんな出会いをさせればいいのかというふうに考えていくことができます。

 

ラブストーリーに欠かせない「運命的な出会い」
 ラブストーリーの魅力を何倍にもしてくれる武器として「運命的な偶然」という要素があります。
 その偶然でしかありえなかった出会い、出来事というものを物語に盛り込んでいけは、ラブストーリーは何倍にも盛り上がっていきます。
 運命的な出会いを作るには、以下のような要素を盛り込んで発想していくとよいでしょう。

 (1)「偶然性、そのタイミングでしか出会えない」
 (2)「悪い出来事、ハプニングで出会う」
 (3)「困っているところを助けてくれる」
 (4)「以前知り合った人と意外な形で再会する」

 運命的な出会いは、二人の恋を特別なものにしてくれる効果があります。状況に応じて、うまく使っていきましょう。

 

出会いは、ストーリーと関連性のあるものにしていこう
 ストーリーは、「出会い」からはじまっていく場合がほとんどです。出会いはストーリーとまったく別の何の関連性やつながりがないものではなく、物語のストーリーを関連する、そのストーリーに無理なくつながっていくものにするようにしましょう。
 出会いは、すでにストーリーの一部なのです。出会いを考えていく上では、次の二つの方法のどちらかで考えていきましょう。

 ①出会いを作り、そこからつながるストーリーを考えていく。
 ②描こうとしているストーリーを考え、そのストーリーに無理なくつながっていく出会いを考える。

 ストーリーに関連する、つながっていく出会いを考える上では、多くの範例を知っていると、有利に作れます。以下では、そんな出会のいくつかのパターンを用意してみました。参考にしてみてください。

 
出会いのパターン一覧

 ここでは、「いくつかの主だった出会いのパターン」を解説していきます。
 これらのパターンをもとにして、前述した「出会いの六つの構成要素」を変更、応用、アレンジしながら、二人のキャラクターを引き立て、そこからストーリーが広がるような魅力的な出会いを作ってみてください。
 この出会いのパターンは、恋愛もの以外にも、普通のストーリー作品でも使えるパターンです。これらのパターンをたたき台にして、様々な出会いを考えていきましょう。

 また、それぞれのパターンの出会いの例をいくつか書いておきましたので、参考にしてみてください。

 

パターン①「素敵……」 《好印象を与える出会い》
 男女の最もポピュラーな出会いのパターンが、この「好印象を与える出会い」です。
 この出会いの特徴は、「何らかの困っている状況にある相手を助ける」ということがきっかけとなって出会っていくという点です。
 助けられれば、誰でも悪い気はしません。困った状況が解決したという「安心感」と、自分を助けてくれたという「感謝」の二つの気持ちが、相手に対する好意につながっていきます。
 そんな好印象を与えるの出会いのパターンは、次のとおりです。

(1)「困っているところを助けて出会う」

 ・車のトラブルで困っているところを助けてもらう。
 ・道に迷うっているところを助けてもらう。
 ・具合が悪くなったところを介抱される。
 ・地震、火災、災害時に助けてもらう。
 ・命の危機(事故、溺れているなど)を助けてくれる。
 ・怪我したところを助けてもらう。
 ・大きな失敗や失恋をして落ち込んでいるところを、元気づけてくれる。
 ・風に飛ばされた帽子やカサをキャッチしてくれる。
 ・同じ会社、学校、組織の面識のない人が、自分のミスをフォローしてくれる。
 ・献血に行って貧血で倒れたときに助けてくれる。
 ・隣室の住人に宅配便の荷物の受取を頼む。
 ・足をくじいたときに、おぶってくれる。
 ・駅や空港で、手続きなどわからないところを教えてくれる。
 ・海外旅行などで、とっさに通訳をしてくれる。

 ……などなど。

(2)「落とし物、忘れ物を拾って届けてくれて出会う」
 ・落としたハンカチを拾ってくれる。
 ・落とした生徒手帳を拾ってくれる。
 ・落とした財布を拾ってくれる。
 ・落とした携帯電話を拾ってくれる。
 ・転倒して、ぶちまけた荷物を拾ってくれる。
 ・落とした貴重品、思い出の品を届けてくれる。

 ……などなど。

(3)「襲われているところを助けて出会う」
 ・不良、不審者、悪者にからまれているところを助けてもらう。
 ・痴漢から助けてもらう。
 ・酔っ払いに絡まれているところを助けてもらう。
 ・モンスターに襲われているところを助けてもらう。
 ・役人、衛兵に囲まれているところを助けてもらう。
 ・ひったくられた荷物を取り返してくれる。

 ……などなど。

(4)「物を貸してくれる」
 ・雨のときにカサを貸してくれる。
 ・教科書や文房具など授業の道具を貸してくれる。
 ・仕事の道具を貸してくれる。
 ・薬を貸してくれる。
 ・足りないお金(小銭)を貸してくれる。
 ・食料、水を分けてくれる。

 ……などなど。

 

パターン②「最悪……」 《悪感情、嫌悪感を与える出会い》
 恋愛もので最も多く用いられる定番の出会いのパターンです。出会いによって悪印象を与え、それがラストでは恋心に変化する恋愛ものを描くには、このパターを使って出会いを考えてきましょう。
 そんな悪感情を与える出会いのパターンは次のとおりです。

(1)「ハプニング、アクシデント」
 ・曲がり角でぶつかる。
 ・相手の持ち物を破損する。
 ・アクシデントで、唇が触れてしまう。
 ・互いに誤解してしまう。
 ・互いの飼い犬のリードが絡み合ってしまう。
 ・面識のない二人が、恋人同士だと周囲が誤解してします。

 ……などなど。

(2)「秘密、恥を見られてしまう」
 ・知られたくないバイトを見られる。
 ・秘密にしている意外な趣味を見られる。
 ・日記、ポエムノートを見られる。
 ・ズボンのお尻が破れているところを見られる。
 ・隠している弱み、弱点、苦手なもの知られてしまう。 
 ・隠している身分、正体などがバレてしまう。

 ……などなど。

(3)「ささいな欠点、ミスを注意される」

 ・服のセンスをけなされる。
 ・髪型をけなされる。
 ・足の遅さをけなされる。
 ・トロさ、にぶさ、ドジを指摘される。
 ・失敗、ミスを指摘される。
 ・何らかの文句を言われる。

 ……などなど。

(4)「対立する」
 ・反対意見を言われる。
 ・意見、好みなどが対立する。
 ・不審者と間違われる。
 ・お客からクレームをつけられる。
 ・痴漢に間違われる。
 ・濡れ衣、疑われる。

 ……などなど。

 

パターン③「同じだね」 《共感、一体感を与える出会い》
 まったく面識のない二人を知り合わせる、親しくさせる一つの方法は、「互いの共通項が見つかる」というものです。
 ひょんなことからお互いに共通しているところが判明すると、好みや考え方が似ているということを通して相手に好印象と、自分と同じだといううれしさを抱いていきます。現実の出会いって、そんなものなのかもしれません。
 どんな場所でも、どんなシーンでも使用、応用できる非常に汎用性の高い出会いのパターンです。
 そんな一体感を与える出会いのパターンは次のとおりです。

(1)「同じ道具を使っていることがわかる」
 ・同じ機種の携帯電話を使っていた。
 ・乗っているバイクの車種、ヘルメット、スーツなどが同じだった。
 ・同じ文房具を使っていた。(あまり売ってないもの、特別なもの、限定版だとなお良い)
 ・実は同じシャンプーを使っていた。
 ・同じ自転車に乗っている。
 ・同じ機種、メーカーの腕時計をしていた。

 ……などなど。

(2)「好みが同じ」
 ・書店、お店で同じ商品を取ろうとして、手が触れる
 ・最後の一つの商品を取ろうとして、手が触れる。
 ・同じ商品を持って、同じレジに並ぶ。
 ・飲食店でまったく同じメニューを注文する。
 ・相席で同じデザートが運ばれてくる。
 ・映画、ライブ、イベントで同じ感想を抱く。

 ……などなど。

(3)「同じ場所に居合わせる」
 ・雨宿りしていたら同じ軒先に入ってくる
 ・同じ病院に入院していて、談話室で知り合う。
 ・映画館、イベント会場などで隣同士になる。
 ・隣の部屋に引っ越してくる。
 ・美術展で隣同士に作品が展示される。
 ・同じ電車で毎朝、顔を合わせる。

 ……などなど。

(4)「共通項が見つかる」

 ・出身地が同じことがわかる。
 ・出身校が同じことがわかる。
 ・職場がすぐ近くだったことがわかる。
 ・実はすぐ近く、または隣に住んでいたことがわかる。
 ・お互いに、失恋の直後だった。
 ・お互い、相手のブログにいつも書き込んでいた。

 ……などなど。

(5)「同じ境遇になる」
 ・二人だけで、同じ日に休日出勤になる。
 ・同じチームのメンバーになる。(部活、仕事)
 ・合コンの余り者同士になる。
 ・お互いに待ち合わせた相手にドタキャンされる。
 ・二人の前に迷子の子が現れる。
 ・同じ行列に並ぶ。

 ……などなど。


パターン④「意外……」 《ギャップ、驚きを与える出会い》

 このパターンは、出会うときにギャップ、意外な一面が見えるというパターンです。これは、面識はないけど存在は知っている、その人物をウワサでのみ知っているというキャラとの出会いを描く場合に用いると効果を発揮するパターンです。
 ウワサではこういう人物だと聞いていたけど、実際に会ったら実はこんな人物っだった、という「ウワサとのギャップ」を描いていくようにしましょう。
 そんなギャップを与える出会いのパターンは次のとおりです。

(1)「休日に、相手の普段見せない一面を目撃する」
 ・意外と子供に人気があった。
 ・意外と兄弟、家族思いだった。
 ・親切、人助けをしているところを目撃。
 ・じつは優しい、いいやつだった。
 ・堅物だと思ったら、冗談を言う。
 ・意外に家庭的で、料理が上手だった。
 ・家族のためにバイトを掛け持ちしていた。
 ・おちゃめな一面を目撃する。
 ・弱気になっているところをなぐさめる。
 ・女子とは思えない、男勝りの一面を目撃する。
 ・外見から想像もつかないような言動、行動を目撃する。

 ……などなど。


パターン⑤「まさかこんなところで……」 《再会》

 この「再会」のパターンは、初対面の人同士の出会いではなく、過去に何らかの面識がある人との出会いを描くときに用いるパターンです。意外な人と意外なところで再会する、そんな「運命」を感じさせることができる出会いのパターンです。
 とくに、学校の同級生など「しばらく会っていない人物」との再会の場合は、「以前のその人と大きく変わっている」というところを描いていくようにしていくと、印象的な再会を描くことができます。
 また、再会では、ただバッタリと再会するだけでもいいのですが、通常の出会いと同じように「何らかの出来事を通して再会する」というふうに描いていくと、より効果的な再会を描くことができます。再会は、この他の出会いのパターンと組み合わせて作っていくと面白いものが作れます。
 そんな再会のパターンは次のとおりです。

(1)「海外旅行中に親しくなった人と、帰国してから偶然再会する」
 ・街中でバッタリ再会。
 ・その人が、行ったお店の店員さんだった。
 ・大学の構内でバッタリ再会。
 ・職場に赴任してくる。
 ・新しい取引先の担当者がなんとその人。
 ・戦場で、敵として再会。

 ……などなど。

(2)「幼なじみ、同級生、または元カレ、元カノと偶然再会する」
 ・街中でバッタリ再会。
 ・外国(海外旅行先、留学先など)でバッタリ再会。
 ・大学の構内でバッタリ再会。
 ・職場に赴任してくる。
 ・新しい取引先の担当者がなんとその人。
 ・戦場で、敵として再会。
 ・同級生が会社の同僚の兄弟だった。
 ・行ったお店で同級生が働いていて、何年かぶりに再会。
 ・電車、長距離バス、飛行機の中でバッタリ再会。
 ・行き倒れているところを助けたら、同級生だった。
 ・じつは文通相手だった。(お互い知らないで文通していた)
 ・オフ会でバッタリ。

 ……などなど。

 

パターン⑥「あちゃー……」《トラブルで出会う》
 トラブルによって出会うこのパターンは、出会いの中でも非常に多く用いられる最もポピュラーな方法の一つです。
 トラブルの当事者同士になれば、否が応でも関り合いを持たなければいけませんし、相手に対して何らかの感情を必ず持つことになります。相手に対して「悪い感情」を持たせることも容易にできますし、トラブルに巻き込まれたのに相手の紳士的で優しい態度を描けば、好印象を持たせることもできます。
 また、トラブルの当事者になれば、互いに落胆や失意という同一の感情を共有することになり、妙な一体感、連帯感を持たせることができます。さらに、相手に損害を与えてしまった場合は、謝罪や弁償をするといった形で、その後の展開につなげやすいことも、このパターンの利点です。
 そんなトラブルで出会いのパターンは次のとおりです。

 ・電車や乗り物などで、車体の揺れなどで棚の荷物が相手の上に落ちる。
 ・食べ物、飲み物が相手にかかる。
 ・男女共用のトイレの鍵をかけ忘れて鉢合わせする。
 ・落としたコンタクトレンズを踏んでしまう。
 ・同じ機種の携帯電話を落とし、間違えて相手の携帯電話を持っていってしまう。
 ・間違い電話、間違いメールで偶然つながる。
 ・交通事故でぶつかった相手として出会う。

 ……などなど。

 

パターン⑦「誰……?」《突然目の前に現れて出会う》
 出会いというのは、端的に言えば「一方の人物がもう一方の人物のいる場所に移動してくる、視界の中に入り認識される」ということです。このパターンは、有無を言わせず、何らかの方法で相手の前に突然移動してきて出会うというパターンです。
 このパターを考える際は、どのような形で相手の目の前に移動させるか、その方法、手段を考えて作っていくようにしましょう。
 また、通常の方法で同じ空間、生活環境になるという形での出会う場合は、出会う相手に何らかのサプライズ要素か、ギャップ、弱点などのキャラクターを引き立てる要素、その要素があらわになる出来事を併せて描いていくようにすると、読者の目にとまるインパクトのある出会いを作ることができます。
 そんな突然目の前に現れる出会いのパターンは次のとおりです。

(1)「意外な方法で目の前に現れる」
 ・空から降ってくる。
 ・不時着したUFO(または何らかの飛行物体)から降りてくる。
 ・船が難破して、打ち上げられているところを発見。
 ・密航、乗り物に紛れ込んでいるところを見つかる。

 ……などなど。

(2)「誰かの代理、ヘルプとして現れる」
 ・お見合いの代理として出席することになって出会う。
 ・友人が行けなくなった合コンで、友人の代わりとして出席して出会う。
 ・休んだスタッフのヘルプ、応援要員としてその日だけ来て出会う。
 ・担当者のヘルプで、その日だけ来て出会う。

 ……などなど。

(3)「同じ場所、生活環境に現れる」
 ・同じクラスに転校してくる。
 ・同じ部活に入部してくる。
 ・同じ会社に入社してくる。
 ・近くに引っ越してくる。

 ……などなど。

 これらの出会いのパターンをたたき台にして、アレンジしながら素敵な出会い、インパクトのある印象的な出会いを作っていってみてくださいネ!

参考:第7章 ラブストーリーをつくろう!

恋愛編■vol.01 作品を面白くするには、「恋愛要素」を加えよう!

恋愛編■vol.02 ラブストーリーを生み出す「三つのシーン」を作ろう!

恋愛編■vol.03 「出会いのシーン」から、すべてがはじまる!

恋愛編■vol.04 「秘密」を使って、「好きになる瞬間」を作ろう!

恋愛編■vol.05 「告白シーン」では、「好き」と言ってはいけない!?

恋愛編■vol.06 第四のシーン「ドキドキを感じるシーン」を思い浮かべていこう!

恋愛編■vol.07 物語の面白さの正体「セントラルクエスチョン」

恋愛編■vol.08 「恋の障害」を作ろう!

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