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2015年6月27日 (土)

■実践編vol.12 クライマックスの面白さを生み出す「22の問題解決方法パターン」

J0012

     

ストーリーは「問題の解決」と「欠落の回復」の二つで成っている

 拙著や他の記事でも書きましたとおり、ストーリーの中で描かれる要素は、たった二つしかありません。それは、「問題の解決」と「欠落の回復」です。
 物語は、何らかの問題、難題、事件が解決することによって、何らかの欠落が回復、満たされていくところを描いたものです。面白い物語には、必ずこれら二つの要素が描かれています。たとえば、

映画『千と千尋の神隠し』では……

①問題の解決
 「湯屋で働いて、ブタにされた両親を救い出し、迷い込んだ不思議の世界から帰還する」
      
②欠落の回復
 「無気力でワガママだった少女が、積極的でしっかり者の女の子になっていく」

 つまり『千と千尋の神隠し』のストーリーを一言でいうと、
「無気力でワガママな女の子が、迷い込んだ世界で魔女から両親を救い、元の世界に戻ってくることによってしっかりした女の子に変わる話」
となります。

映画『ハリー・ポッターと賢者の石』では……

①問題の解決
「敵を倒し、邪悪な魔術師ヴォルデモートの復活を阻止する」
     
②欠落の回復
「ひとりぼっちで天涯孤独だった少年に、心から信頼できる仲間ができる」

『ハリー・ポッターと賢者の石』のストーリーを一言でまとめれば、
「敵を倒し、邪悪な魔術師の復活を阻止することでひとりぼっちだった孤独な少年に信頼できる仲間ができる話」
ということができます。

 このように、物語には「問題の解決」と「欠落の回復」の両輪が揃っていなければいけません。もし、「問題の解決」だけで「欠落の回復」がなければ、ただの事件の発生から解決までを追った経過記録になってしまい、その物語を描く意味がなくなってしまいます。逆に「欠落の回復」だけで、何らかの「問題の解決」がなければ、読者はハラハラもドキドキも満足感も得られず、やはり物語として不完全でつまらないものになってしまうでしょう。
 「問題の解決」することによって「欠落が回復」する、これがストーリーの最も重要な基本構造なのです。
 さて、この二つの要素のうち、ストーリーの分量的におもな内容となっていくのは「問題の解決」です。その意味では、ストーリーは「問題が起こり、それが解決していくまで」を描いたものであると言えます。問題が解決するのはストーリーの最後の部分、最も盛り上がるクライマックスの部分です。
 「問題」は解決する前に一度、解決不能な状態に落ち込んでいきます。最も大きな障害が発生したり、最も強い敵が襲ってきたり、最も困難な状況に陥るのです。この主人公が「大ピンチ」になればなるほど、物語というものは盛り上がっていきます。そして、そんな大ピンチから一発逆転して問題は解決していくのです。そうするときに読者はカタルシスを感じていきます。読者が物語を読み終えて「ああ、面白かった」という感想を抱いてくれるかどうかは、クライマックスで「どれだけ主人公を追い込めるか」、また「アッと驚くような大逆転」で問題を解決できるかという二つの点にかかっていると言っても過言ではありません。
 この「アッと驚くような大逆転」を作るためには、問題解決方法のアイディア」が必要になります。面白い作品は、クライマックスで「問題を解決する、驚くような意外な方法」が描かれています。この読者を驚かせるような「問題解決方法」があれば、クライマックスはもちろん、ストーリーも面白いものになっていきます。
 拙著当ブログの記事で解説していますとおり、この問題解決には大きく三つのパターンがあります。 

 (1)テーマが問題を解決する。
 (2)戦略的に問題を解決する。
 (3)隠していた力を出して問題を解決する。

 これら三つの解説と具体的な作り方は拙著や他の記事に詳しく書かれてありますので、そちらを参照していただきたいと思いますが、このテキストでは、「(2)戦略的に問題を解決する」の様々なパターンを紹介していきたいと思います。

(※今回の記事は、拙著『シーン書き込み式物語発想ノート』の購入者特典として、購入者の方に先行で配信された内容の一部を短くまとめたものになります。配信開始から一年以上が経過したため、今回ここに一部限定的に公開いたします。なお、特典の配信は現在終了しております)

       

問題解決は、解決方法の「意外性」がポイント!

 クライマックスは、問題解決が描かれる場ですが、その問題の「解決方法の面白さ」がクライマックスの面白さを左右していきます。問題解決方法を考えていく上では、一つの指針となる考え方があります。それは「意外性」です。意外な方法で問題を解決する、これが問題解決方法の一番のコツです。
 では、意外性とは、具体的にどういうことなのでしょうか。
 意外性とは、読者から見て「意外性」を感じる、意外性を帯びているということです。読者が意外性を感じるには、以下のような要素を解決方法に含めていく必要があります。

①「ふつう」とは違う方法、ふつうはやらない方法、「常識的ではない」方法。
      
② 定石(『最善と思われる方法』)とは違う方法、定石と逆の方法、ふつうはそんな方法はやらないという方法、最悪、最も適していないと思われる方法。
       
③「問題解決とは関係ない分野の意外な知識、技術」が役に立つ。

 読者が意外性を感じるには、これらの大きく三つのうちの一つの要素は満たしてすような問題の解決方法を考えていくようにしましょう。

        

問題解決方法のパターン集

 では、クライマックスを盛り上げる大逆転に必要な問題解決方法のアイディアはどうやって考えていけばいいのでしょうか。
 ここでは、そのためのヒントとなる意外性を生む「解決方法のパターン」を幾つかご紹介したいと思います。これらのパターンを使い、応用し、読者がアッと驚くような問題解決方法を作ってみてください。

         

《一発逆転を生み出す「解決方法」のパターン》

方法1 武器や道具などの「意外な使用方法」。

武器や道具を「通常とは違う意外な使い方」をして、それによって敵を倒したり、問題を解決する。または、武器ではないものを武器として使うことで敵を倒したり、問題を解決する。

方法2 「関係ない別分野の知識、技術」が役に立つ。

一見、問題解決と関係がないような別分野の知識や技術によって問題を解決する。

方法3 障害(相手の武器、力、不利な状況)を「逆に利用」する。

敵の持つ武器や特殊能力、または主人公を苦しめる不利な状況、環境、障害、妨害などを逆に利用して問題を解決する。

方法4 切り札(必殺技とか、印籠とかのアイテム)。

切り札となる特別な効力を持つ道具や必殺技、能力を使って問題を解決する。

方法5 伏線を利用する(以前の何気ない行動が絶体絶命の場面で活きてくる)。

以前に取った行動(何気ない親切、何でもない行動など)が、問題解決時に活きてきて、有利な状況を生み出したり、解決の決め手になって問題を解決する。

方法6 敵の「意外な弱点」。

敵の意外な弱点(多くの普通の人間にはなんともない、平気なこと、物が弱点だった)が判明して、問題を解決(敵を倒す)する。

方法7 問題の「意外な盲点」(小さな綻びが解決の糸口になる)。

制度や決まり事、ルール、掟などの盲点、法律の抜け道、トンチ、知恵比べなど、多くの人が知らない、または見落としているような意外な盲点、抜け道を利用して問題を解決する。

方法8 「 怪我の功名」悪いこと、病気、怪我、トラブル、ミスなどが、逆に助けになって問題が解決する。

悪いことが起こるが、それが問題解決につながっていき、問題が解決する。人間万事塞翁が馬。

方法9 「間に合わせ」、「別なもので代用」して、問題を解決する。

問題解決に必要なモノや人が揃わない中で、他の有り合わせの物で代用して、切り抜ける。

方法10「人力、手作り」 機械でやるところを「人の手」でやる、「手作りの道具」で切り抜ける。

本来機械でやることを人力、手作りの道具や設備で代用して切り抜ける。

方法11 「 新しいこと」「新しいやり方」を行う、「普通のやり方、定石とは逆の方法」「新しいもの」によって問題を解決する。

それまで誰もやったことのないことや、最も効果が高いとされている方法、定石、定番の方法と逆の方法、最も効果が低いとされている方法を行うことで問題を解決する。

方法12 「重要視されてなかったもの、人」を使って、問題を解決する。

これまで全く注目てされない、相手にされてない物や人物が活躍して問題が解決する。

方法13 「別の人の問題」が解決することで、主人公の問題も解決する。

主人公が抱える解決できない問題とは別の、他者の抱える問題を解決することで、それがきっかけとなって、主人公が解決できなかった問題も解決していく。

方法14 悪意、攻撃に対して「善意、やさしさ」で応じる。

悪意や攻撃に対して反撃するのではなく、善意、優しさで応じることで、相手の心が変わり、問題やトラブルが解決する。

方法15 「交換条件、バーター取引」で、お互いの問題を解決し合う。

主人公の問題を解決する手段を相手が持っていて、主人公が相手の問題を解決する力を持っている場合に、相手の問題を解決してあげることで自分の問題を相手に解決してもらう。この際は、主人公の問題よりも、相手の問題の方が大きく困難なものに設定する。

方法16 「弱さ」が「強さ」に変わって、問題を解決する。

普段の状況では弱さ、欠点だが、問題を解決する段になるとその弱さが逆に有利な状況に転じていくことで問題を解決する。

方法17 敵同士だったのが、心が通じ合う。

戦っていた相手と認め合い、心が通じ合い敵意が消えることによって、問題が解決する。(おもに敵と戦う場合)

方法18 現在の問題解決の過程で、「過去の問題」が時を超えて解決する。

今現在起こっている問題を解決する過程で、「過去に起こって、ずっと解決していなかったもう一つの問題」も、今一緒に解決する。

方法19 芝居をして、だます。

芝居を打つ」ことで相手をだまし、それによって相手を動揺させたり、偽の情報を思い込ませて相手を油断させたり、相手が隠している情報をうっかりしゃべらせたり、こちらの都合のいいように相手を動かしたりして、それによって問題を解決させていく。

方法20 「恩返し」 以前助けた人が、助けてくれて問題が解決する。

以前、何かの機会に助けたり親切にした人が、いざというときに現れて助けてくれて問題が解決する。

方法21 高価な物、大切な物を犠牲にして相手を助け、問題を解決する。

高価な物、貴重な物、大切な物を使って(犠牲にして)、相手を助けて相手の問題が解決する。

方法22 問題の「原因、何が問題なのか」がわかり、それによって解決方法が見つかり解決する。

「未知の現象」や「はじめて戦う怪物」、「正体不明の敵」など、正体も対抗手段も不明な敵や問題、障害の原因を探り、分析し、情報を集め、その集めた情報から推論を立てて、推理していくことで解決方法が見つかり、それによって問題が解決する。

           

主人公を大ピンチに落として、それから「解決方法」を考えていこう

 クライマックスを考える場合、解決方法がまず思い浮かんでいて、それからその解決方法に合う問題をどんなものにするかを考えていくやり方と、まず絶体絶命の大ピンチに主人公を突き落とし、それからその状況を脱するにはどうすればいいかと解決方法を考えていくやり方の二つがあります。
 どちらの方法から考えてもかまいません。作りやすい方法を選んでみてください。
 ただ、主人公を中心に物語を作っていく場合は、どちらかというと「問題、大ピンチ」を先に考えて、その状況に主人公を放り込んでから、その後で解決方法を考えていくほうが、その主人公のキャラクター性に合った解決方法を考えていきやすいようです。
 また、解決方法の種類によっても、問題から先に考えるか、解決方法を先に考えるかが変わってきます。たとえば、『水戸黄門』の印籠、『遠山の金さん』の桜吹雪の刺青など、切り札としての解決方法が先に決まっている場合は、それを活かせる問題、難題、事件、状況を考えていかなければなりません。
 どちらを先に考えるかは、やりやすい方を選んでいけばいいですが、ひとつの方法で行き詰まってしまった場合は、逆のもう一つの方法を試しにやってみると、案外うまくいく場合があります。機会があれば、両方試してみて、自分がやりやすい方を見つけてみてください。

 

参考:第8章 作品をつくろう!

■実践編vol.06 創作コラム「独自性」があるということ

■実践編vol.07 「読者が主人公を好きになるシーン」からキャラクターを作るコツ

■実践編vol.08 「皮肉」のログラインから、シーンを発想していこう!

■実践編vol.09 「25の皮肉のパターン」と「皮肉のログラインPart2」

■実践編vol.10 ログラインは「主人公について書かれたもの」である!

■実践編vol.11 物語はどこから作る!? ①キャラクターの「職業と目的」が決まれば、ストーリーも設定も自動的に決まる!

■実践編vol.12 クライマックスの面白さを生み出す「22の問題解決方法のパターン」

■実践編vol.13 創作コラム:人は「偶然」に憧れ、それを味わいたいと思っている

■実践編vol.14 「主人公の感情の変遷」こそがストーリー構成のカギを握る!

■実践編vol.15 『シン・ゴジラ』と『涼宮ハルヒ』の作り方は全く同じ!?  魅力的なキャラクターは、「登場する前」に立っている!

 

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コメント

連載の作り方を1から教えていただきです。
特に尺の伸ばし方、いれ子、メインテーマから1話2話の話しが反れないストーリーの作り方を希望です。

投稿: 匿名 | 2015年8月18日 (火) 00時52分

コメントありがとうございます☆
「連載」の作り方ですが、特に重要なポイントとなるのが「キャラクター」です。
特にキャラクターの持つ「目的」が重要です。強力な目的、あるいは願望などをまず主人公が持っていることが大切です。逆に、主人公がこの明確な目的を持っていれば、その目的に向かって主人公が一歩一歩進む過程を描いていけば、連載は続いていきます。
ただ、その場合、すぐに主人公が目的を達成してしまったら、お話が終わってしまいますので、主人公の目的の達成を阻む「障害」を設定していくことが必須となります。障害に邪魔され、その障害を何とか乗り越え一歩前進すると、また新たな障害が現れる、またその障害を乗り越えようと努力して……、となっていけば、障害の数だけストーリーが作れます。

一話完結のストーリーを作るのであれば、毎回ゲスト主演キャラクターを出していけば、そのキャラクターの数だけ、ストーリーを生み出すことができます。『美味しんぼ』や『らんま1/2』などは、キャラがストーリーを生み出す典型です。このタイプのストーリーを作るコツとしては、主人公に「人が集まってきやすい環境や職業」を与えることです。たとえば、弁護士とか、医者とか、何かの修理屋さんとか、ホテルのフロントとか、探偵、警察など、何らかの「依頼者」が主人公のもとに来る、という設定があると、うまくいきます。
あるいは、チームやスタッフ、クラス、メンバーなどはじめに大人数がいる環境があり、エピソードごとにその中の一人にスポットを当てていくというやり方もあります。この方法でも、キャラク数だけストーリーが作れます。アニメ『おジャ魔女どれみ』、ドラマ『王様のレストラン』、マンガ『サイレントメビウス』など、このパターンの作品もいろいろあります。

もし、ファンタジー的なストーリーで連載をするならば、基本的には「ロードムービー」という形になっていくかと思います。ロードムービーとはいわば「旅物語」です。目的としているものがある場所、あるいは敵がおり、そこへ向かって旅をする過程で、様々な人々と出会い、数々の事件に巻き込まれ、その中でその人達を助けたりして様々な経験をしていく形になると思います。それによって主人公が大切なことを学び、気付き、成長していくというのがこのロードムービーのセオリーです。講座でも書きましたが、『ハガレン』などがこのパターンです。弟の肉体を取り戻すために、「賢者の石」というアイテムを求めて、その手がかりとなるウワサを頼りに旅をしていきます。その所々で、いろいろな人と出会い、事件を解決していく、しかし、二人は気づかないうちに大きな恐ろしい陰謀に巻き込まれていく……というものです。
または、手塚治虫の名作『どろろ』や高橋留美子の『犬夜叉』のように、何かを集める旅物語にするのも連載をするうえで有効な方法です。『どろろ』では、魔物に奪われた主人公の百鬼丸の体のそれぞれの肢体、部位を、妖怪と戦って取り戻していくストーリーです。『犬夜叉』は全国に散らばった四魂の玉を集めていくというストーリーです。昔やっていた少女向け特撮ドラマ『ナイルなトトメス』では、自分の先祖の墓に封じられていた52のナイルの悪魔を誤って開放してしまった主人公が、ご先祖様から力を授かり、人間に取り憑いた52の悪魔を探して再び封印していきます。
高橋留美子曰く「マンガに必要なのは『目的』『障害』『倒すべき敵』」だということです。

「仲間集め」というのも、連載では有効かと思います。旅をしながら、どんどん仲間(味方)が増えていくというあれです。古くは『桃太郎』、『南総里見八犬伝』、『七人の侍』、『次郎長三国志』や、その影響を受けた『ONE PIECE』、『七つの大罪』など、例を上げればキリがありませんが、このパターンは、仲間が増えていくワクワクや、敵が改心して仲間になるなどの熱い展開が読者を夢中にさせます。

また、連載をするうえでとても重要なポイントが「謎」です。セントラルクエスチョンというやつです。これがあれば、連載中、読者を引っ張っていくことができます。講座の記事と重複になりますが、マンガ『20世紀少年』の謎は「トモダチの正体は誰なのか」でした。それを知りたくて、読者はページをめくります。『11人いる』の謎は、文字通り「試験の定員10名なのに11人いて一人多い、11人目は誰なのか、そいつは何者なのか」で、やはり読者はその真相が知りたくで、ドンドン読み進めていきます。
連載では、まずはじめに何らかの「謎」を設定していくようにしましょう。謎は、正体や動機など、何かを隠すと作ることができます。謎の種類としては、「フーダニット(誰がやったのか、犯人は誰か)、「ホワイダニット(なぜやったのか)」、「ハウダニット(どうやってやったのか、いかにしてやってのけたのか)」という3つが一般的です。または「どうなってしまうのか」とか「主人公は二人のヒロインのうちのどちらを選ぶのか」といったことでも、謎として機能していきます。ドキュメンタリーですが『ホームレス歌人のいた冬』という作品は、ある日新聞の短歌の投稿欄に寄せられた優れた短歌、その送り主の職業がホームレスと書かれていた、名前は公田耕一、果たしてその人物はどんな人物なのか、本当にホームレスなのか、というか実在するのか、どこにいるのか……、著者は、謎のホームレス歌人を追って、横浜寿町のドヤ街を探索していきます。ホームレス歌人と会えるのか、公田耕一とは、どんな人物なのか、その真相、結果を早く知りたいという思いで、ワタクシのページをめくる手は加速していきました。(興味があったら読んでみてください。図書館とかにあるかも……?)こんなことも、謎になります。講座にも書きましたが、ミステリ以外の作品でも、特に連載作品などは「謎」が、読者の興味を引くうえで、大きな効果を発揮していきます。

尺の伸ばし方などは、あまり考えないほうがいいと思います。ネタが尽きたら、新キャラを登場させれば乗り切れます。
ただ、もったいぶる、もったいつけるというのはテクニックとして必要かと思います。謎がある場合、ちょっとずつちょっとずつ、真相のヒントを小出しに出していきます。
入れ子構造に関しては、起承転結の4つのパートにそれぞれ起承転結があるというのが基本です。起のパートで起承転結があり、盛り上がっていきクライマックスがあって結末があるという一つのストーリーになっているという感じです。ただ、構成に関しては、読みきり作品や二時間映画など、尺が決まっているもの、放映話数が決まっていて全体の流れからシリーズ構成をしていかなければいけない場合などに必要なのであって、連載は、非常に大まかな流れを最初に決めるとしても
、始めっからクライマックス、出し惜しみ無しでとにかくモテるネタの最もいいものを最初に出していく、後先考えずでもいいのでとにかく読者に作品に対して興味、関心を持ってもらうのを第一目標にして行くべきかと思います。はじめに、長期連載を想定して、出し惜しみしながらなるべくストーリーが長引けるように尺を伸ばしていこうとすると、人気がでる前に打ち切られてしまう危険性があります。(特に少年ジャンプなどでは)
また、連載では、途中でドンドン話が変わっていくのは、常です。ストーリーはブレても、全く構いません。それよりも、キャラがブレないように注意することがだいじです。キャラの目標、願望、願い、目的、価値観、行動などが、ブレなければ、作品がテーマから外れることはなくなるでしょう。

……という感じで、連載作品を作るコツを、思いつくままに書いてみました。お役に立てれば幸いです。

投稿: 谷口剛司 | 2015年8月18日 (火) 22時02分

相談にのっていただきありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

投稿: 匿名 | 2015年8月20日 (木) 00時50分

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